TOSS岡山サークルMAK   小野 隆行   

「書き損じハガキ」でボランティアの授業


甲本卓司氏の授業の修正追試
修正点は、書き損じハガキ以外に、ユネスコのホームページから、募金ボタンについて紹介した点。
子どもたちは、身近なところに、自分にもできるボランティアがいろいろあることを知って、驚いていた。

このポスターを見て、分かったこと、気づいたこと、 思ったことを書きなさい。

人権に関するポスターを使った。

このポスターには、文字が書かれています。何と書 かれているでしょうか。

「人権」という言葉を、あらかじめ隠しておく。 
・かくれている文字について予想させ、理由も発表させる。
「人権とは、人間が生まれながらにして持っている、自由と平和の権利です」と説明した。

ノートに自分の名前をていねいに書きなさい。

書けた児童に、読んでもらう。
子どもたちは、何でこんなことをするの?という顔をしている。

さて、世界中には、学校に行きたくてもいけないで、自分の名前が書けない、読めない人がたくさんいます。
世界中の人口に対して何人ぐらいだと思いますか。 100人のうちに何人いるかと考えて下さい。

・原因についても考えてもらった。「戦争のため」「貧しいから」「学校がない」などの意見が出された。
正解は、16,6人。つまり、6人に1人の割合である。世界中に読み書きのできない人は、8億500万人いると言われている。

このことを知って、どんなふうに思いますか。

「かわいそう」 「そんなことがあるなんて知らなかった。」 「何とかしたい。」というような感想だった。

ここに50円のハガキがあります。お正月などに、 書き損じた(失敗した)ハガキはありませんか。

多くの児童が家にあるという。

そのハガキはどうなっていますか。

みんな、そのままになっていると言う。

勉強するのにノートが必要です。鉛筆も必要です。 消しゴムも。これは、1人1人持っていないと勉強 が出来ませんね。
日本円でいくらですか。

計算してもらった。
ノート120円、鉛筆60円、消しゴム50円。 合計、約230円となった。

さて、インドでは、1枚の書き損じハガキをボランティアで送ると、どれだけの物が買えるでしょうか。

・インドでは、ノート1冊、鉛筆3本、消しゴム1個が買える。
・カンボジア・・ノート1冊、鉛筆1本
・ネパール・・ノート4冊、鉛筆4本
子どもたちは、驚いていた。

このような運動をしている機関があります。ユネスコや、民間のボランティア団体です。

ユネスコについて、簡単に説明した。
そして、ユネスコのホームページを紹介した。
「書き損じハガキ」以外にも、「未使用テレホンカード」 「未使用切手」もボランティアになると分かった。

このページを見て、何か気づくことはありませんか。

子どもたちは、「募金ボタン」に目をつけた。
募金ボタンをクリックすると、協賛企業から0,5円ずつ募金がユネスコに送られることになる。
企業が、代わりに募金を支払うのである。
1回の募金で、50円程度になるそうである。
募金ボタンを1回押すことで、学習用具が1人分そろうのである。
今までのクリック数を読み上げていった。子どもたちからは、歓声が上がった。

自分たちにもできるボランティアが、身近にいろいろあるのです。
このぐらいだったら、自分にもできそうだ、よし、やってみようと思う人は手を挙げて下さい。

全員の手が、突き刺さるように上がった。

今日の授業 今日の授業で考えたこと、思ったことなどをノートに書きなさい。

授業後、お家の方からもたくさんのハガキを頂いた。 

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